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①自然に敬意をはらう

2024.08.15

2024_SPAIN

↑もともとある地形のまま形を変えずその場所に最適な葡萄を植える。作業性の為に山を削ったりしない。

①自然に敬意をはらう

ワインつくりは農業です。人がどうやっても変えられないものが自然現象であり、その土地の地形や地質や環境です。

グリフォデクララさんのワインつくりでは農業にとって楽ではない道を選ばれています。

楽をするためには人の都合を優先すれば良いのですが、あえて樹齢100年を超えるカリニェニャを植え替えず、山の形はトラクターが入れない急斜面の地形を維持されています。

何とその樹齢100年以上の葡萄の木は5本でワイン1本しか出来ない収量です。その理由はそリコレッリャという水を溜められない性質の岩の土壌にあります。葡萄は根を深く深く下に伸びて僅かな水を得る為に割れやすい岩の隙間深くに根を張ります。葡萄にとっては非常に過酷な環境です。

↓↓リコレッリャの土壌。葡萄にとっては厳しい環境だがミネラル分豊富な稀有な地質。

なぜ5本の木から1本のワインしかつくらないか?年老いた葡萄の木が耐えれるだけの房しか育てない為です。無理に沢山の葡萄を育てると負担がかかり結果質の悪いワインしかできないからです。自然のままに人間の経済的な理由を押し付けない姿勢があります。

グリフォデクララの地形で特徴的なのは山地に畑があることです。一つとして同じ斜面はなく、太陽に対しての向き地質学土壌、高度、風と条件は細かく違います。その畑にあった品種は実は何代も前の先人達が教えてくれているそうです。人は自然と共にある事を教えられました。

このプリオラートの地では紀元前の遺構から葡萄の種が遺跡から出土しており、またこの地域で最も古い修道院がこと地にあることから葡萄栽培はスペインの中でも最も古くから高い技術で行われていた事実があります。

当時からこの山地の厳しい自然環境の中で葡萄栽培、ワインつくりが行われていたのことはロマンですね。

アブラモス

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アルプスナインビル1

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